思うがままに・・・・ |
「アカテン教師梨本子鉄」を懐古する。 |
「アカテン教師梨本小鉄」は、今から15年ほど前に週間少年ジャンプで連載していた教師モノのマンガである。 少年ジャンプのスプリングスペシャル等で読み切りが数本掲載後、本誌連載となった。 なお読み切り編もコミックス(全4巻)に掲載されている。 ストーリは主人公「梨本小鉄」が故郷でもあり、恩師、源五郎さんが現職を勤める備前色羽市「小春日和中学」の代用教員として、赴任する所から始まる。 小鉄は3歳の頃から「ちびっ子世界ビックリショー」なるテレビ番組に出場し、プロ雀士相手に「九連宝燈」でツモったり、高校では入試問題を鼻で嗅ぎ当て東京大学に入学したり、明大寺の裸祭りで「宝木」を3年連続奪い取り、御利益を永遠に保つ為、背中に瞬間接着剤で張り付けたりと、まさに博打の星の下に生まれた突っ込み所満載の、26歳には見えないキャラである。 |
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小鉄の授業は「丁半ゲーム」で確率の問題を出題し、生徒から賭け金をせしめたり、 テストの出題問題を予想するために、自分の生徒に出題担当教師のアフターファイブを尾行調査させ、人格像から出題傾向を予測、締めは問題集を鼻にあてがい、出題文を嗅ぎ当てるという離れ業で見事テスト問題を的中させ、得意教科の生徒が代表し、テスト中クラスメート全員に生理現象(あくび、くしゃみ、シャックリなど)で択一問題を教示する方法を指南。クラス平均点を学年全教科1位に押し上げる。 (点数はよくてもインチキ)本来の教師像からすれば風上にもおけない内容なのだが結構おもしろい。 成金やくざ相手には、水洗トイレで100万円の札束を流し詰まったら負けという「対成金用の秘策:水洗流しの大技」で、小鉄は一回りサイズの大きかった旧札(聖徳太子)の100万を使い逆流させたり、ディスコのミラーボールを夜な夜な看板代わりに強奪したり、 「ラッコに乗った少年編」では、中学校の生徒会長の選挙で、マスコミだけでなく、組同士の人傷沙汰まで巻き込んだりと見逃せない内容となっている。 |
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↑個性的なキャラクター達 | 終盤の「7人の教師編」では、「梵」の口癖&空中浮遊する謎のネパール外人教師−アビ・ナーシ・ヨンソン、モデルが戸○ヨットスクールそのままの「訥久(ドツク)弘樹」、元白バイ警官−「桜田紋次郎」、59歳で教員試験を受け1日100円の宿に住む小鉄の師匠−「無法松(無奈方松蔵)」、男女雇用機会均等法を自立するイマイチ主張内容に統一感がない「楠見玲子」、超リッチ教師−「貴王子紀世彦」など個性ありすぎの面々と戦いを挑む。 名シーン、天に向かって唾を吐くと虹が現れたり、コンピュータと野球拳勝負でコンピュータに動作を悟られないため、酒を飲み泥酔することで連続42勝したりと見所は枚挙に暇がない。 本連載当時はジャンプ絶頂期で、北斗の拳、ドラゴンボール、キン肉マン、聖闘士星矢等、ヒーロー物から一線を介し、微妙な位置にいた本作品を失礼ながら本来の趣旨(作者が伝えたかった根底のテーマ)でなく、脚色された部分ばかりを意識して読んでいた。 しかし連載時から15年経ち、改めて読んでみると作者の意図する小鉄感が理解できるようになった(つもりでいる)。 私はこのマンガに出会うのが早すぎた。 また当時のジャンプの読者層を対象にするべきではなかった。 現在青年誌で連載されれば当時より遙かに受け入れられたのではないだろうか。 作者春日井恵一は、現在は不明だが、「金八先生」がリバイバル放送されたように本作品も青年誌での再連載を切望する次第である。 |
第1巻
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第2巻
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第3巻
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第4巻
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見所
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